エトワールの木漏れ日

舞台、ライブ、イベントなどの備忘録

伊波杏樹さん全国ツアー『cartes Á jouer』備忘録

伊波杏樹全国ツアー『cartes Á jouer』備忘録

この記事は途中で止まってしまった伊波杏樹さんの全国ツアー『cartes Á jouer』の未完成だった備忘録です。
いつ収束するかも分からないコロナ禍の影響で語るタイミングを失っていました。そしてフルアルバム『Fly Out!!』のリリースをきっかけにようやくその時がきたように感じたので、今改めて当時の感想を残したいと思います。


伊波杏樹全国ツアー『cartes Á jouer』
東京公演2020年2月7日(金)昼の部
大阪公演2020年2月11日(火•祝)昼の部/夜の部
参加させていただきまし。

 


【東京公演昼の部】
まさかの新曲披露からの開幕。
『Raise The Ace!』
このツアーのオリジナルテーマソングとして、いな民の皆さんと一緒に"A(エース)"を掲げる曲として制作されたとのこと。
この日はツアーの初日ということもあり、そんなこととは露知らず。まるでディズニーのような曲調に加え、ジャック、クイーン、キングといった役柄を演じ分ける演劇的要素から「私の知らないミュージカル楽曲かな?」と思い込んでしまったほど驚きのサプライズでした!

また伊波さんのライブ『An seule étoile』では着席が定番ということもあり、スタンディングOKであるこのイベントでも皆さん着席で聴き入っていらしたのが印象に残っています。その後MCにて「立っていいよ!って合図すれば良かったね」と気遣ってくださる微笑ましい場面もありました。伊波さんのイベントのこういった温かい空気が好きです。


そしてこのイベントで初披露となった
『コカルテ』(作詞・作曲・編曲:れるりり)
『意味ナクナイ?』(作詞・作曲・編曲:石風呂)

2019年に「NamiotO vol 0.5 ~Original collection~」が販売されてからずっと生で聴けるのを楽しみにしていました。
そしてその年のMBSラジオの夏の定番イベント『アッパレ俺たちごちゃ祭り』に伊波さんが「アッパレ伊波1名様やってまーす」より出演され。コーナー間の繋ぎにて『意味ナクナイ?』が少しだけ流れたときのこと。
伊波さんのファンの方だけでなく、他の出演者の方のファンの方も一緒になって「Wow Wow Wow」のコーレスをしてくださったのがとにかく嬉しくて楽しかった思い出の楽曲。それがようやくたくさんのいな民の皆さんと叶ったことが本当に嬉しかったです。

そして伊波さんのダンスパフォーマンスに度肝を抜かれた『コカルテ』。
伊波杏樹さんのこれが見たかった!!〟を見られて大興奮でした。
・ステージ上に生み出された“世界観”
・目には見えない“人間の内側を解き放った”歌声と表情
・それらをダイナミックに体現し“可視化”させたダンス
そこに“都会の雑踏の中の孤独”を見たとき「これがたった一曲で味わえる質量なのか!!」と表現者伊波杏樹さんの深みにまたさらにハマってしまいました。進化&深化する伊波さんの表現から目が離せず、回を重ねたツアーの後半には表現が研ぎ澄まされること間違いなし!(のはずでした……。)

一曲のなかで繰り広げられる表現の幅という意味でショー的な要素も強く、楽しみ方の広がりを感じました。
歌だけでも感情を揺さぶる人が努力して増やしてきた手札。
ガンガンに踊り、表情で芝居し、歌声で感情を揺さぶる。濃度が一曲のそれではありませんでした。がっつりショー作品一本見終えた充足感。しかも一つ一つの舞台やライブの経験が積み重なってのあの表情であったり歌声なのが伝わるからまさに〝今の伊波杏樹〟の手札の凝縮。
そしてその「武器」ともいえる「手札」が放たれる「器」はまだまだ大きくなると予感させられました。伊波さんの声やお芝居に込められた“情感”という情報量が、その大きくなった「器」でどう体現されていくのか。本当に楽しみです。


あとこれは私が舞台オタクだからかもしれませんが、伊波さんの振付師の方がどなたなのか知りたい。その方の過去作も知りたい(←こうして沼は広がっていく)
楽しむ要素が増えた分「ライブとして盛り上がって楽しみたい自分」と「ショーとしてじっくり楽しみたい自分」が生まれてしまい切に円盤を出してほしいと願わずにはいられませんでした。


そしてこの日は2月7日。伊波杏樹さんの誕生日という特別な日を、伊波さんのことを大好きな人たちと一緒に祝うことができた。祝う側のはずなのに最高に幸せな時間を過ごさせていただきました。
例年ご家族と過ごされる大切な時間をいな民の皆さんと過ごす時間に分けてくださったことに感謝しかありません。
後日放送されたラジオによると、実はご両親も参加されていたとのこと。娘さんが愛されていることを実感できるような時間になっていたのなら嬉しいなと思いました。



バレンタインの話題からの
杏:チョコを貰える予定のない男子
客席:はーい
杏:は〜い。モニターに注目して〜。チュッ💋
客席:Fooo!!!
杏:普段絶対にやらんからな
ありがとうございます。ありがとうございます!めちゃくちゃ可愛い投げキスからの斜め上を見上げての虚無顔が面白すぎたこともここに記しておきます 笑




【大阪公演昼の部/夜の部】
東京公演と同じく『Raise The Ace!』から開幕。
実は東京公演でラップ部分の「伊波さんからの問いかけ」が反響で聴き取れずノリで盛り上がってしまったのですが。そこが大阪公演では後ろのスクリーンに分かりやすく文字で出るようになっていて「こ、このツアー演出面でも進化している!!」と感動したのを覚えています。いつかリベンジ公演があれば、関わったすべての人の想いが報われることを願っています。


そしてこの日は夜の部の『コカルテ』がとにかく素晴らしかった。ここはあえて衝撃を受けた当時のツイートをそのまま残したいと思います。
『夜の部の伊波さんの入り込み方が凄かったいな民さんの高まりに呼応するようにどんどん深い所まで入り込んで。表情もだけど、人間の泥臭い部分を曝け出すような歌声が圧倒的〝生〟を感じて。それは〝生きる〟ことであり、〝生の表現者の叫び〟でもあってとにかく凄かった。
物理的には昼公演の方が前列だったんだけど、夜の方があの一曲に関しては圧倒的に近くに感じた凄い感覚を味わってしまった伊波さんの沼……深い』



前年からのラジオや、東京大阪公演で小出しに語られていた舞台情報がこの全国ツアー期間中に発表になる予定でした
・5月『モンテ・クリスト伯
・7月の舞台
・2021年の舞台
・アクションをやるかもしれない役
・オーディションで勝ち取った役
モンテ・クリスト伯ともう一つ読まなくちゃいけない原作

とくに一昨年のアンエトで「オーディションであと一歩届かなかった」と悔しさを隠すことなく打ち明けてくださった姿を見ていただけに、この時点では何の作品かは分かりませんでしたが「オーディションで勝ち取った!」と報告してくれたことが何よりも嬉しかったです。
そしてその伏せられた舞台こそが『僕のヒーローアカデミア』トガヒミコ役だったのです。

そんな伊波さんが今ようやく“トガヒミコ”として舞台上で生きている。
伊波さんのファンだけでなく、トガちゃんや原作ファンの方々を魅了している。待っていた!嬉しい!!!
しかし!まだまだ伊波さんの手札はこれだけではありません。
カポエイラパルクールを習い、『GHOST WRITER』にて殺陣の経験を積んだ伊波杏樹さんが真価を発揮し、その手札が完全に披露される日を心から楽しみにしています!