エトワールの木漏れ日

舞台、ライブ、イベントなどの備忘録

音楽劇『クラウディア』感想走り書き

音楽劇『クラウディア』感想走り書き

 

東京公演
7月12日(火)12:30公演 配信
大阪公演
7月29日(金)18時公演
7月30日(土)18時公演
観劇させていただきました。

 

 

 

・門山葉子さん

開幕から推しであるクラウディア役門山葉子さんのソロで高まりました。
『クラウディア』への出演を知ったとき。これまで門山さんと接点のなかった方々に門山さんのパワフルで魂を直接揺さぶるような歌声が届くきっかけとなることが何よりも嬉しかった。
今回の公演期間中もたくさんたくさん褒められていて嬉しかったし幸せな期間でした。


・生と配信の熱量

これまでも何作品か「配信」を観てから「劇場で観劇」という経験はしたことはありますが、群を抜いて生の熱量、感動が段違いの作品でした。本当に本当に生で観劇できてよかった。

大阪のお客様のノリの良さもあり。『ええじゃないか』で登場人物たちが障子を突き破って飛び出してきた勢いのままに、手拍子できたのがこちらのボルテージも最初からMAXにぶち上げてくてれとにかく上がったし楽しかったです!
(踊りながら破れた障子たちを回収している臨場感まで見られて楽しかった 笑)



・ナイトクラブで歌うクラウディア

普段は真っ直ぐなただの18歳の女の子であるクラウディアから、歌っている時だけ“色気”が見え隠れするのが大変良かったです!
(前方に来たときは登場人物たちだけでなく客席にも目線を送っていらしてドキッとしました。目が合った方々羨ましい♪)

・ナイトクラブでの根國の襲撃からクラウディアを守る大人たち

あの社会システムはどうかと思いますが、そんな中でも大人たちは成人前の子供たちを守ろうとしているのですよね。
そう思うと現代の私にとって疑念を抱かずにはいられない「解禁祭」のシステムも、彼らにとっては当たり前に“純粋に祝っている”という感覚が浮き彫りにされた場面でした。



・ナイトクラブの襲撃に駆けつける織愛

配信で観たときは「カッコいい!素敵✨」だったのですが。生であの場面の剣技を見せつけられたら完全に解らせられてしまいました!!

「美弥様に斬られたい!!!」

物語の流れとしてあの場面での織愛の振るう剣技が一番“迷いのない剣”なのですよね。ゆえに最も美しく。後に迷いの生まれる剣が切なく感じられました。
また、彼らの生きる國において「女は子を産み國に捧げることが喜び。生きる価値」といったニュアンスの台詞が出るたびに見られた織愛の複雑そうな表情。
戦うことへの疑念からの表情かもしれないけれど。(言葉にすることがとても難しいのですが)彼女は産むことができなかった女性なのかなと。己の生きる価値を磨いた結果があの剣技なのかなと。(安直すぎるかもしれませんがそんなこともよぎりました)
細亜羅に出会う以前は何かが満たされなかったというクラウディア。織愛もまた毘子蔵の腕のなかで迎えた最期は満たされていたのかな。



・ガン(銃)を使う人間たちの現れる龍の子役

新原泰佑さん
動き、表情、目線すべてが「人の理(ことわり)」とは別次元で生きていることが一目で分かってゾクッとしました。
なのにカーテンコールでは「僕は最年少なので皆さんがお兄ちゃん、お姉ちゃんみたいに優しくしてくれて寂しいぃ!」と泣き出し。
「『愚かな人間たち』とか言ってごめーん」と泣く新原さんの周りに集まる大人たちという構図に。天使?天使なの??とそのギャップに驚くと共に癒されました♪

平間壮一さん
平間さんの龍の子は人間的な部分もあり。後に判明する神親殿の弟であることもしっくりきて、そんな姉の意向に背く彼の心情の変化も自然と受け入れることができました。



・密会する細亜羅とクラウディアを見つけて細亜羅を紹介する小池

色々なパターンがあったようですが7月30日(土)ソワレ
「赤ちゃんみたいな顔しやがって!!」
が大野細亜羅のツボにハマったらしく後ろまで向いてずっと笑いを堪えているのがとにかく面白かったです 笑
門山クラウディアもそんな細亜羅様の顔を覗き込むもんだから面白すぎて見ているこちらも堪えるのが大変でした 笑



・12月25日の男女の交わり

(祭の名前をど忘れしました)
表現がけっこう直接的でどきりとさせられる共に。それを目の当たりにし震えるように我が身を抱く門山クラウディアの恐怖と嫌悪に深く共感しました。



・実は幼馴染の細亜羅と毘子蔵。二人の年齢。

配信で初めて見た時は「そうだったのー!!」とめちゃくちゃ驚きました(素直な観客 笑)。
「マセガキだった俺が祭りに忍び込んで誰かに産ませた子がお前(クラウディア)」という台詞から15歳くらい?クラウディアが18歳で毘子蔵 34歳くらい?

じーちゃんとひーちゃんのやり取りからして自由気ままな弟分と優しいお兄ちゃんな印象を受けたので2、3歳離れてたのかな?と思うと30歳ちょいくらい?


・親子だと明かす毘子蔵とクラウディア

個人的に毘子蔵役の廣瀬友祐さんの笑いのテンポが登場シーンからずっとツボでした!台詞ではなくそこに生きる人の“生の笑い”がそこにあってとにかく気持ちよく笑わせていただきました!
「娘に振り回される父親状態に!」
「好き勝手わがまま娘状態に!」
「「なってしまっている!!」」
ここのぐりんっと首を動かして振り返る門山クラウディアとバサっと衣を翻して振り返る廣瀬毘子蔵のタイミングがバッチリすぎてもう大好きでした!!



・解禁祭の前に逃げ出す決意をしたクラウディア

祝祭の衣装を一枚一枚脱ぎ捨てていくクラウディアが少女から自立した女性への脱皮そのもので大変美しかったです。

逃げるクラウディアを追う民たちを表現するタップダンス。配信で感じられなかったこの場面の緊迫感が劇場では肌で感じられてよかったです。
(座席位置もあるかもしれませんが)タップの音の生きる森ノ宮ピロティホールに感謝です!


・神に斬りかかる細亜羅の大罪

死をも覚悟して掟に背き愛に生きることを選んだクラウディア。そんな彼女の純粋さがクラウディアを愛しながらも全てを捨て去ることを出来ずにいた細亜羅を変えた。
掟を破ることはできても。神様を殺せますか?八百万の神を信じる日本人にとってもその畏れ多さや罪深さは想像できるのではないでしょうか。それだけのことをした細亜羅。
主流である価値観に変革をもたらすというのはこれほどまでの覚悟がいるものなのかと。なんともやるせ無い気持ちに


湖月わたるさん演じる神親殿の「溶けた」

上記とも繋がるのですが。
「人類は跡形もなく、溶けた」
この台詞の説得力というか。観客の胸にずぶりの刺さる言い回しに畏怖し痺れました。
個人的に私が一番宝塚に通っていたのが湖月さんがトップ時代くらいだったものですから『王家に捧ぐ歌』とも重なって。世の情勢のあの頃から変わらない部分と悪く変化した部分。その辺りの記憶をずるりと引き出される感覚にもなりました。
哀しい



・一色洋平さん演じる小池の愛

神親殿に斬りかかった細亜羅の行動は龍の子の逆鱗に触れ民たちを操り次々と彼を襲わせます。そこに助けに入る毘子蔵。そんな彼を庇おうと刃に貫かれる織愛。織愛の死に悲しみ怒り彼女の刀で刃を振るう毘子蔵。

そんな彼らの行動にただ一人操られることなく立ち尽くす小池。
幹國のムードメーカーで。
長である毘子蔵様の補佐的立場で。
でも戦う時はぎゅっと前腿の服を握ってどこか気弱で。
そんな彼にとって幹國の民は家族そのもの。そんな家族同士が斬り合い。とくに信頼を寄せていた毘子蔵様が斬られた返り血を浴びた小池の心情を思うと苦しい。
ひょっとしたら一度観劇しただけでは、最後にクラウディアにガンを託して絶命した彼の行動は意味不明だったかもしれません。でも彼の行動はずっと一貫しており、彼もまた「愛を知る主人公」の一人でした。
そんな人間味溢れる小池を飛び跳ね躍動し時にコミカルに全身全霊で生きてくださった一色洋平さん。本当にありがとうございました!



・生き残った民と共に立ち上がるクラウディア

クラウディアの純粋さと行動力が細亜羅、毘子蔵、織愛、龍の子、小池。それぞれに現状への疑念や己の中の愛に気づかせ。それぞれの中に育った想いが行動となり、その波紋はさらに広がり民たちの心を動かした。
私は門山葉子さんのライブでその歌声に魂を揺さぶられ今に至る人間なので。芸術が人の心にもたらす作用、力を知っています。
だからこそ、この『クラウディア』という作品が平和という波紋として広がる力となることを信じています。

愛する人が。物が。事柄が。脅かされることなく尊重し合える者であれますように。
この作品を胸に刻みます。

 

 

 

 

ここから先はひたすら推し(門山葉子ちゃん)語りです。

・推し(門山葉子ちゃん)語り&メモ

配信でももちろん心動かされましたが、あの!腹の底から響き渡るような音圧、地響きを体感できるのは劇場だけ!!
キャスト発表がされたときも楽しみでしたが、プレスコールでの映像を観たときから期待値が爆上がり!
「これを生で観劇できなかったら一生引きずる!!」
そのくらい楽しみにしておりました。幕が上がって本当によかった。
大きな劇場いっぱいに広がる門山クラウディアの歌声に包まれる喜びに満たされ本当に幸せでした。


匂艶 THE NIGHT CLUB」では普段の門山葉子としてのライブとはまた違ったクラウディアとしての未成熟な色気があり。振付などもあってとても新鮮でした。
歌声はさすがの貫禄で客席に近づいてきたときは目線が合ったら“落ちる”と思いました。(合いませんでした 笑)


ラストの「FRIENDS」は圧巻。震えました…!これぞ門山葉子の真骨頂!!
葉子クラウディアの魂に宿る生命力にガツンと殴られました!!凄すぎてあの歌声を聴くために私は生きている!と思えるほど生きる喜びを感じました。
物語の生き残った民たちだけでなく。観客の皆さんの中にもそういったパワーを受け取った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
私は門山葉子さんのライブで彼女のそんなパワーに魅せられてファンになりました!


クラウディアに芽生えた恋心とは異なりますが。“推し”や“演劇”の生の歌に芝居に心動かされ突き動かされ鼓動が脈打つ感動を知ってしまったら。それ以前の自分に戻れますか?私には無理です。そんな自分の中の演劇、推しへの愛を再確認いたしました!

 

 

7月29日(金)18時公演カーテンコール
・細亜羅大野さんが両サイドの泣き顔クラウディア葉子ちゃん&うるうる毘子蔵廣瀬さんに「涙拭く?拭く?」という感じで自分の赤いモフモフを差し出していたのが微笑ましくて可愛らしかった☺️


7月30日(土)18時公演カーテンコール
・カーテンコールで出てきたときから大泣きなのが丸わかりな門山クラウディア。大野さんのご挨拶中ずっと首を上げて(身長差)じーっと見てる姿も可愛いらしく。葉子ちゃんのご挨拶になって周囲も泣き虫なのを分かっているから大野さんが赤いモフモフ差し出してくださり、それに半べそで「まだ大丈夫😢」とご自身でも泣くこと前提で答えていらしたのも可愛かった☺️


門山「5月から稽古が始まってこんなにも皆さんのことが好きになると思っていなくて、ん?」
大野「好きになると思ってなかったの!?」
門山「違うの!!こんなに愛に溢れたカンパニーの一員として過ごせて」
フォロー&わちゃわちゃの可愛い大野細亜羅&門山クラウディア☺️

 

感謝と愛が溢れて役のお一人お一人の名前を呼び出す門山クラウディア
門山「細亜羅様、毘子蔵様、織愛様、」
大野「全員呼ぶの?」
門山「うん。呼ぶの」
泣きすぎてもはや幼な子状態の葉子ちゃんとそれを優しくあやす大野さんがとてもとてもとても可愛らしいやり取りでした☺️

 

「私は今日で終わりですが。明日は私の大好きなめいめいがこのクラウディアの愛を届けてくれると思います!千穐楽までよろしくお願いします!!」
深く深くお辞儀をして何秒も頭を下ろし続ける姿が印象的でした✨

 

「そんな葉子ちゃんは明後日8月1日がお誕生日です!」という大野細亜羅様の紹介で湧き上がる拍手👏👏👏
「開演前にお祝いしていただいて大泣きしました😭」と自己申告する門山クラウディア。おめでとう&お疲れ様でした!

 

 

ヤン役の中河内さんのご挨拶にて
「何を言っているのか分からなくなってきましたが」という言葉に「そんなことありませんよ!」という感じでぶんぶん首を振る門山クラウディア。
「3年前からコロナとの戦いが始まって…なんかここにいるみんなでビール飲みたいっすね!お客さんも一緒に!!」
という男気溢れる言葉ににこにこで乾杯☺️🍻の仕草をする門山クラウディア
他の方のご挨拶をとにかく一生懸命聞いている姿が可愛かったです☺️

 

 

龍の子役の新原さんが「僕は最年少なので皆さんがお兄ちゃん、お姉ちゃんみたいに優しくしてくれて…寂しいぃ…!」と泣き出す姿につられてまた泣き出す門山クラウディア 笑
「『愚かな人間たち』とか言ってごめーん」と泣く新原さんの周りに集まる大人たち。
このカンパニーには天使しかいないのか!!カンパニー愛にとても癒されました☺️

 

 


ここまで読んでくださりありがとうございました。

ところで門山葉子さんには無料のFCがあるんですよ!
株式会社サンカラーズ
【門山葉子FC】
https://suncolorz.jp/artist/yoko_kadoyama.html

 

YouTubeチャンネルもあるんですよ!
【門山葉子 Yoko Kadoyama Official YouTubeチャンネル】
https://youtube.com/c/kadoyamayoko 

 

2022年8月1日(月)にはバースデーライブがあるんですよ!
【葉子祭り11 -葉子の日2022-】
日時:2022年8月1日(月) 開場18:30 開演19:00
会場:LIVE STAGE GUILTY
https://eplus.jp/yoko_kadoyama/

 

こちらのバースデーライブ。なんとアーカイブありで配信もあるんですよ!
【葉子祭り11 -葉子の日2022- ライブ配信
https://www.mahocast.com/at/live/478/8761

 

門山葉子さんに興味を持ってくださった方はぜひ!