エトワールの木漏れ日

舞台、ライブ、イベントなどの備忘録

『Aqours First LOVELIVE! ~Step! ZERO to ONE~』観劇屋&感激屋の想い

 私が伊波杏樹さんに惹かれたのは、舞台女優だから。目標がミュージカルだから。
もちろんそういうものもあります。でも一番はのびしろを感じさせてくれるところです。日々の努力と、その成果を着実に見せてくれるところ。役者さんを見守る者として、こんなにも楽しませてくれることなんてありません。

 

 

 私はミュージカルが大好きです。演劇を愛しています。
だから13話の寸劇を否定する風潮が本当に悔しかった。全肯定はしません。アニメでは間延びしていたとは思うから。それでも私は好きだった。好きだったのです。けれど「私は好きだった」と言葉にすることしかできなくて。それがまた悔しかった…。
 そんな私の中のわだかまりを今回、伊波さんが。Aqoursちゃんたちが払拭して見せつけてくれました。あの演出はやっぱり、こんなにも素晴らしかったのだと体現してくれました。自分の好きに胸を張っていいのだと。そのことが嬉しくて、嬉しくて…。

 

 13話の寸劇、もっと言えばサンシャインのアニメの方向性(ラブライブ!以上のミュージカル感というか舞台的演出)がどの時点で決まったのかは分かりません。オーディションの時点なのか。それともオーディション後なのか。どちらにしてもシャイ煮や、「がんばルビィ」といった逆輸入もあるので、ある程度当て書きな部分はあるかと思います。
 その個々の特性を活かしてくれるサンシャインが私は好きです。それを期待以上のもので返してくれるAqoursちゃんたちが大好きです。
 若いからまだまだたくさん勉強するところもあるけれど。それはその分成長できるということであり、見返してくれるし、見せつけてくれる。そんな彼女たちを見守れることが嬉しくて。そして幸せなことだと思うのです。

 

 そしてその中心でリーダーなのが伊波杏樹さん。彼女の“リーダー”は「引っ張っていく」というより「揺るぎないもの」だと思っています。
 それはお芝居の経験もですが、根本的精神というか。マイナス思考だと言っているけれど(実際そうなんだろうけど)。だからこそ、それに「打ち勝つ」というより「抗う強さ」を持っている。そういうところが千歌ちゃんにも通じているなと感じています。
 「怖い」を口にする。「緊張」を口にする。でも本番ではあれだけのパフォーマンスを魅せてくれる。やり遂げてくれる。どれだけの葛藤があって、苦労があって、努力があったのか。
 伊波さんが高海千歌という役を勝ち取ったのは奇跡じゃなくて、必然だったと納得させてくれる。そういった揺るぎない日々精進の姿勢が好き。成果を魅せてくれるところが好き。

 冒頭へとループになっていますね 笑
とにかく13話の寸劇はやっぱり良いものだったし。それを最高の演出にまで押し上げたのは伊波杏樹という役者さんの力なのだと思うのです。
 それがまだ21歳の女の子。初めてのイベントで泣いてしまった彼女だけれど、今回のライブで感じたのはライブ中に絶対に泣かないという強い意志。小さな肩にたくさんのものを背負って、抱えて。でもその隣には8人の支えてくれる仲間がいて。彼女は、彼女たちはどこまで飛べるのだろう。何を見せてくれるのだろう。
 大きさじゃなくていい。数じゃなくていい。彼女たちだけの光景を見たい。その先の未来が、もっともっと輝くような。そんな夢の一粒になりたいものです。

なんてね!
以上!感激屋&観劇屋の戯れ言でした!