エトワールの木漏れ日

舞台、ライブ、イベントなどの備忘録

舞台『GHOST WRITER』観劇備忘録

舞台『GHOST WRITER』観劇備忘録

大阪公演
1/22(金)18:30公演
1/23(土)13時公演/18時公演
1/24(日)13時公演

東京公演
千穐楽配信
乗船させていただきました。

 

 

 

《世界観について》

・史実
・原作『ダルタニャン物語』
・舞台におけるアンヌ・ドートリッシュの日記
・片割れの本の切れ端に書き込まれた物語
など。
構造がやや複雑で登場人物の関係性をある程度把握していないと一度では理解しきれないが、あまり史実を追いすぎると逆に混乱すると判断したので自分用に書き出したざっくりとしたメモ。


【登場人物】

アレクサンドル・デュマ(村田洋二郎さん)
:原作『ダルタニャン物語(三銃士)』の作者

オーギュスト・マケ(一内侑さん)
:『ダルタニャン物語(三銃士)』の共著者であるが作者として名前が載ることはなかった。『ダルタニャン物語』の草稿を書いたのは彼であり、それにデュマが手を加えた形で出版された

ルイ14世(橋本祥平さん)
:フランス国王

鉄仮面/フィリップ(橋本祥平)
: この舞台ではルイ14世の兄。バスティーユ牢獄の地下に幽閉されていた

マリー・テレーズ(楠田亜衣奈さん)
ルイ14世の妻

コンスタンス(伊波杏樹さん)
:原作『ダルタニャン物語』ではルイ14世の母アンヌ・ドートリッシュの侍女であるが、この舞台ではマリー・テレーズの侍女

コンティ公アルマン (伊崎龍次郎さん)
:王家に反旗を翻した男。コンスタンスの兄

アンヌ・ドートリッシュ/リリス/死神(田中良子さん)
ルイ14世の母

テュレンヌ元帥(的場浩司さん)
:国で最も強い軍人。この舞台では実はルイ14世の実父
(実在のルイ13世とアンヌ・ドートリッシュの夫婦仲は冷え切っていたといわれており、ルイ14世の実父には様々な俗説がある)

トレヴィル銃士長(萩野崇さん)
:銃士隊の隊長。テュレンヌ派。実はコンティ公アルマンを匿ったイエズス会の代表

マザラン枢機卿(谷口賢志さん)
:国王に忠実な男。テュレンヌ元帥、トレヴィル銃士長と対立しているかのように見えたが、実は彼らと共にフィリップの存在が受け入れられる国を作ると誓いを立て憎まれ役を務めていた

アトス(山本涼介さん)
:三銃士。死神が見える

ポルトス(定本楓馬さん)
:三銃士。ミレディに夢中

アラミス(青木玄徳さん)
:三銃士。十字架をかけている。ミレディのこの物語以前の過去を知っている

ダルタニアン(猪野広樹さん)
:後に三銃士の仲間になる主人公

ミレディ(生駒里奈さん)
:『ダルタニャン物語(三銃士)』では敵役

パンニャ(長友光弘(響)さん)
大道芸人

 



【時系列】

舞台セットに書かれた「1626年」は原作でダルタニアンと三銃士が出会う年。

1618年〜1648年 三十年戦争
1626年 原作でダルタニアンと三銃士が出会う
1638年 実在のルイ14世が生まれた年
1660年 ルイ14世とマリー・テレーズと結婚

原作『ダルタニャン物語』ではコンスタンスはルイ14世の母アンヌ・ドートリッシュの侍女であり、時系列に歪みが生じている。



 


《個人的な解釈》

(私なりの解釈になりますので、この人はこんな風に解釈したのかと楽しんでもらえたらと思います。)
まず大前提として、この舞台において『三銃士』の物語は『前王妃アンヌ・ドートリッシュが残した日記』を元にマケとデュマが書いた物語。
その意味でデュマもマケもアンヌのゴーストライターだったと語られています。
マケだけでなくデュマも片割れの本の切れ端に書き込むことができたのはこのため。


【片割れの本とは】

“片割れの本”とはアンヌ・ドートリッシュの日記。

公式サイトのあらすじに
「マケは作家といっても名ばかりで、いま著名な作家の代筆で日銭を稼いでいた。
最近では悪魔崇拝の教会に入り浸り、良からぬ噂も耳にしている。」
とあることから、
『三銃士』の作者として名前が残らず己の才能を誇示したかったオーギュスト・マケが、何らかの儀式により日記に残された“アンヌの想い”と歪な形で共鳴し特別な力が宿ったのが“片割れの本”だと私は解釈しています。

“アンヌの想い”とは何か。それはテュレンヌと残された二人の息子たちルイとフィリップへの愛。
アンヌの日記に記されていたのはおそらく若き日のテュレンヌ元帥、マザラン枢機卿トレヴィル銃士長の姿。そこから芽生えたテュレンヌとの恋。そして二人の愛の結晶であるフィリップとルイへの愛情。
そんな日記に宿ったのは、残していく三人に幸せに生きてほしいという祈りであり。ほんのひと時でも本当の家族で穏やかな時を過ごしてみたかったというアンヌのささやかな願いだったのでしょう。

しかしその“アンヌの想い”はマケの願いと反します。
才能を誇示し名を残したいマケにとって『三銃士』の発想の元となったアンヌの日記の存在はデュマと同様に消し去りたい亡霊のような存在だったのではないでしょうか。

つまりあの世界は、デュマより面白い物語を書けることを証明し、名を残すことに執着したマケが儀式によりアンヌの日記に宿った力で再構築しようとした物語の世界。
一見すると「マケとデュマの執筆合戦」で展開していたように見えた物語は、「アンヌの想いとマケの野望」相反する二つの願いにより二つに裂けた本が織りなす物語だったわけです。

そして片割れの本には「本としての在り処」と「特別な力としの在り処」があったと解釈しています。
「本としての在り処」
・マケの手元にあった儀式の影響を受けた片割れの本
・テュレンヌの手元にあった片割れの本
(テュレンヌが姿の見えないアンヌに語りかける際、アンヌの方向に手を差し出す手つきが本を持つ形に見えたことからそう感じました)

「特別な力としての在り処」
・マケとデュマが所持していた書き込むことでその通りになる切れ端
・どこにでもいるしどこにもいない。物語を俯瞰することのできるパンニャ

 



【物語の構造:ミレディとは】

アラミスがミレディに対して「あいつは三十年戦争で死んだんだ。俺のせいで」と叫んでいます。これはどういった意味だったのか。ミレディとは何だったのかを紐解くことで物語の構造が見えてきます。

物語佳境。ミレディへの「お前は!」というダルタニアンの問いかけにマケとミレディはこう答えています。
「前王妃アンヌの傍で戦い抜き死んだ騎士。そして」
「この物語で最初に生まれた人物よ」


『アンヌ・ドートリッシュの日記』
アンヌの日記に記された女銃士もしくは侍女がいた。(ミレディがアンヌに「貴女が生み出したんだもの」と言っていることから願いを込めた創作の人物の可能性もある)
  ↓
『マケの草稿』
日記を元に「王妃アンヌの傍で戦い抜き三十年戦争で死んだ騎士であり、アラミスが惚れた女銃士」としてマケが最初に生み出した登場人物。
  ↓
『デュマの加筆(出版された『三銃士』)』
しかしこの人物はマケの草稿を元にした創作過程でデュマにより要素を分解され他の登場人物となり女銃士は消される
・アンヌに仕えた侍女=コンスタンス
・アラミスの恋人でアンヌの友人=シュヴルーズ公爵夫人
・アトスがかつて愛した元妻であり三銃士たちの敵役=ミレディ
  ↓
『再構築された世界』
そしてマケは己の才能を誇示する(=デュマよりも面白い物語が生み出せることを証明する)ためにミレディという器でデュマに消された「女銃士」を復活させた。つまりこのミレディは二人の人物を内包している。
・ミレディ
消された女銃士


冒頭。
「お前(マケ)に救われた命だからな」
とダルタニアンが言っているのはデュマの創作過程において、彼も消される可能性があったがマケの説得により残ることになったのではないか。

終盤。
「こいつ(ミレディ)がそれを望んでいないことが分かるからだ」
とミレディのことをダルタニアンが止めることができたのは
消された女銃士”と“残されたダルタニアン”
という何かが違っていたら立場が逆転していたかもしれない二人だからこそ分かり合える思いがあったのだと私は解釈しました。

またアンヌに仕えた女銃士として要素は“現王妃マリー・テレーズの傍で戦い抜き死んだ”コンスタンスにも継承されています。
死神(アンヌ)とコンスタンス(女銃士)のやり取りに不思議と温かな空気があったのはこのため。
その意味でダルタニアンとコンスタンスの交流もまた、“残されたダルタニアン”と“消された女銃士”の交流であったと言えるわけです。


物語の終盤でミレディの行動がちぐはぐとして感じられたのは、彼女のなかに「マケに再構築され動かされるミレディ」と「王妃の願いを託された女銃士」が内包しているため。
冒頭。
「(死神に)魅入られたっていうなら当たってるけどね」
というミレディの台詞は
・死神=アンヌに願いを託されている
・死神となったアンヌ同様、マケに動かされている
といった意味があったのだと思います。

 



リリス/死神/アンヌ・ドートリッシュについて】

パンフレットを読むと「リリス」と表記された田中良子さんの役。リリスという言葉にはいくつかの意味がありますが田中さんはお衣装で山羊の角を付けており、山羊はしばしば悪魔の象徴として用いられることから今回は悪魔的意味合いだと思われます。

死神とアンヌ・ドートリッシュについて。
私は死神とは、マケの儀式により“歪められたアンヌの想い”が具現化した姿。ある意味呪いを受けたマケ側の本のアンヌの姿だと解釈しています。

死神としての姿の際、彼女は背中に黒くおどろおどろしい蜘蛛の足のような影を背負っています(千穐楽にて蜘蛛だと明言されました)。また右目に蜘蛛の巣のような網が掛かっていることから“彼女は何かに囚われている”という印象を受けました。
(後日1月23日の田中良子さんのTwitterにて蜘蛛の糸の絵文字🕸を使われていたことからその思いは強くなりました)


彼女の登場シーンで注目したいのがテュレンヌとの場面です。二人の場面は会話をしている風ですが、テュレンヌにはアンヌの姿は見えていません。日本人的にいうと遺影に話しかけるような感覚でアンヌの残した本に語りかけていたのだと思います。
そしてテュレンヌの前に現れるときだけ彼女はまがまがしい影を背負っていません。さらにテュレンヌに語りかけるアンヌには、2パターンあります。

①右目に蜘蛛の巣がかかった死神のアンヌ
こちらのアンヌはテュレンヌに本を開いて最後のページの幕を閉じ、自由になることを誘います

②蜘蛛の巣のないアンヌ
こちらのアンヌは「本を開こうと思う」というテュレンヌに「生きて」と願います。このアンヌはマケの手から逃れた片割れの本に残されたアンヌ思念体。本来のアンヌの姿だと解釈しました。
囚われているがゆえに矛盾するかのような言動。しかし彼女が囚われていたのはマケからの呪いだけではなかったのかもしれません。

「守るってことは、守られてるってことでもあるんだ。出会えた事を誇りに思う。新しい物語を描いてくれ」
アンヌに向けたテュレンヌの言葉です。元帥として父としてルイとフィリップを陰日向に守り続けてきたテュレンヌですが、それは彼にとって生きる理由でもありました。息子たちを守る。その誓いは己の中のアンヌへの愛であり、アンヌの願いに守られてきたとも言えます。
アンヌの想いが綴られた本に守られていたテュレンヌが「もう守らなくていい」=「縛られなくていい」と語りかけているようにも聞こえるのです。

アンヌが囚われていたのはマケからの呪い。そして自身の願いだったのかもしれません。テュレンヌが己の命にかえて守ったものはルイの命。そしてアンヌの魂の自由だったのです。

 



スノードロップ花言葉

死神の印象的な言葉でスノードロップについて語る場面があります。
風景により二つの花言葉の意味を持ったスノードロップ。それは物語も同じだと。

スノードロップ花言葉
・希望
・あなたの死を望みます
(他に慰め、恋のめざめなどもあります)

物語終盤で死神とミレディがダルタニアンに向けたスノードロップ花言葉
「あなたの死を望みます」
しかし死神自身が言っていたように花言葉には二つの意味があります。
「希望」
つまりこれは願いの反転。
「物語もまた帰る場所がある」
それはまさに今ここ。
「変える場所」

スノードロップ花言葉願いの反転。呪いを受けた死神の言葉の逆の意。「生きなさい」という登場人物たちへの強いメッセージを意味していたのだと思います。
テュレンヌの覚悟を悟ったアンヌは悲痛な声で叫びました。「生きて。生きてよ…生きて。生きなさい!お願い!生きてよ!」この叫びはテュレンヌに限らず、物語の登場人物に向けられたアンヌの願いでもあったのではないでしょうか。

死期の近いものから死神の姿は見えます。
そして死神はアトスに言いました。
「本の片割れを探せ。あれは私のものだ。そうすればお前の目の前から消えてやる」
それはアンヌ自身の願いでもありますが、本を取り戻せばマケのシナリオは実行されません。つまり誰も死なせたくなかったアンヌが死神として縛られつつも皆を守ろうとしていたのではないでしょうか。

本来アンヌの侍女であったコンスタンスならばなおさらです。死神はコンスタンスの危機にしきりに「最後に残す言葉」を問いかけます。そして結果的にコンスタンスの叫んだ「私はまだ死ねない!」の言葉は彼女の死期をずらすことになりました。

しかし最終的にコンスタンスはミレディに殺されてしまいます。彼女はなぜ殺されなければいけなかったのでしょう?
これについては後ほど触れます。

 



【死神、パンニャ、ミレディの関係性】

本に残された願いを守りたいアンヌですが、マケの呪いにより死神としてしか動くことができません。
そこで彼女に変わり、どこにでもいるしどこにもいない残像のように自由に動き回り物語を俯瞰することのできる存在。それがパンニャです。
ことテュレンヌ元帥との繋がりは深く。それは彼の元に本があり、アンヌ・ドートリッシュの愛した男だから。
そして何度も往復して笑いを掻っ攫ったあの場面は彼がメッセンジャーであり、物語を繋ぐ存在であることを意味していたのではないでしょうか。(それはそれとして、パンニャ。お疲れ様でした 笑)


マケによる物語の再構築で生まれたミレディですが。
【物語の構造:ミレディとは】で触れたように、彼女のなかには「マケに再構築され動かされるミレディ」と「王妃の願いを託された女銃士」が内包しています。
自分の才能を誇示するためにミレディという器で「女銃士」を復活させたマケですが。それは同時に「アンヌの願い」を物語に残す結果にもなりました。
ミレディの行動がちぐはぐして見えるのはそのため(元来の彼女が自由気ままな女性というのもあるでしょうが)。
・劇中ミレディとアンヌの動きがシンクロする場面がいくつか見られたことからこのように思いました。
・アンヌがミレディにかけた「背負わせてごめんなさい」という言葉は「私の願いを背負わせてごめんなさい」という意味合いだと私は捉えました。

「マケの執筆により動かされる行動」と「アンヌの願いにより動く行動」。
最後に彼女が選び自らの意志で動いたのは「アンヌの願いを叶えること」。誰かに動かされるのではなく自由に自分が望んだように生きる。そんな彼女だからこそ『三銃士』においても魅力的な敵役だったのだと思います。

 



【コンスタンスの死の理由】

まず結論から申しますと、コンスタンスの死の理由は「マケの草稿において女銃士の死が決まっていたから」です。

マケは捕らえられたコンティ公アルマンとの対話で「歴史に名前が残らなくてもいい」という彼の言葉に衝撃を受けます。成したことで笑顔になる人がいるならそれだけで幸せだと語る彼に「悔しさはないのか」と叫びます。それはマケが執着してきた“名を残したい”という願いを根本から覆す言葉だからです。
そしてデュマの才能を見せつけられます。「私は言ったはずだ。生きる物語を書く」と。
ここからマケの破壊の作家への道は加速していきます。


マザラン枢機卿の台詞
「素晴らしい作家を手に入れたよ。破壊の作家だ『片割れの本は本当にあるんだろうな』」
この言葉を聞いてダルタニアンはハッとしてコンスタンスの危機を察知します。
コンスタンスと死神との三人での会話の中で「あんた(死神)はきっと片割れの本とセットなんだろう」と察していることから。片割れの本は本当にあり、破壊の作家をマザランたちは手に入れた=セットである死神が動く=コンスタンスの危機を察知した訳です。
そしてマザランはこうも言っています。
「ここから変えられるか? 結末を。物語の」


コンスタンスを手にかけたのはマケのシナリオに操られたミレディです。
【物語の構造:ミレディとは】で触れたように、コンスタンスは“王妃の傍で戦い抜き死んだ女銃士”としての要素を引き継いでいます。
つまりこれはデュマの書いた『三銃士』でのミレディにより毒殺されたコンスタンスの結末ではなく。マケの草稿において決まっていた“王妃の傍で戦い抜き死んだ女銃士”としての結末を実現させるためだったと考えられます。
デュマより面白い話を書けることを証明したいマケにとってこれがもっとも大きな理由だったのでしょう。

 



【終わらない物語】

プロローグにて、デュマとマケが執筆するなか命のない操り人形のようなポーズで動きが止まる登場人物たち。しかしダルタニアンが糸を断ち切ると彼らは再び動き始めます。
これは登場人物たちが動かされるのではなく自ら動きだすことを意味していました。

 

ダルタニアンは冒頭、マケと再会した時点から彼の言葉を追い越していました。
コミカルにも見えたこのシーンは「ダルタニアン」という男は記された物語に抗い自らの意志で突き進める存在であることを示していました。
だからこそ「全てを消してあげようと思うの。この世界から旅立つ前に」という死神とミレディの言葉を否定し、「お前は死神なんかじゃない!」と彼女たちをマケの呪縛から解放することができました。
そしてそれは、全ての物語。始まりの物語さえも消し去ろうとしていたマケへ向けた言葉でもありました。

「だから行こうぜ」

お前も一緒に進もう、と。
創作過程において当初決めていたはずの結末が、描いているうちに「こうではない。彼らならこうする!」と書いてるこちら側の心が動かされることがあります。
だから物語は面白い。
ダルタニアンはマケが生み出した物語の言葉を引用して彼の心を解します。「あんたが書いた」のだと「お前が俺を生み出したんだ。命をもらった」と。マケの中にも“希望の物語”があることを気づかせたのです。



「本を閉じても。いつでも。終わらない物語を作ろう」
「聞いてたか? 忘れんなよ!」



観劇初日。頭の中が混乱した。私の中にある知識としての史実と、かつて見た映画、舞台、アニメ、人形劇。形は様々に記憶に残る物語たちが入り乱れた。
物語“たち”。そう形は一つではない。
作者が記し生み出した一つの物語は、読んだ者により様々な解釈をなされる。読んだ者一人一人がまた新たな物語を生み出し、解釈という世界を広げる。
世界は入り乱れる。
ゴーストライター二人の物語。いや、一人の母、女性の祈りの込められた物語が元となっているというのならなおさら。
しかしそれもまた物語。
ページを閉じてなお彼らは生き続ける。無限に。
だから私はもう少しこの旅を続けたい。私の中で渦巻く彼らと共に。

個々に生まれた解釈。それこそが新たな物語なのだから。

足音は死神の近づく終わりの音ではなくなった。彼らが歩きだす始まりの足音。
読者、観客が受け取り芽生えた想いこそが彼らの新たな旅路なのだ。

 

 



《印象に残ったこと》

【王妃マリー・テレーズとコンスタンスの関係性】

これはもはや解釈ではなく二人の関係性をどれほど好きかという語りになってしまうのですが…笑

王妃とコンスタンスの冒頭の会話。
「私たち嘘ばっかり」
それは笑顔で非道な王の隣に立たねばならない王妃だからこそ言葉。笑顔で嘘をつく強さを持つコンスタンスだから信頼できる。だから、この先何があっても強くありなさいと。
「私はあなたの味方だから」
そういう会話なのだと私は捉えました。

王に「兄貴は八つ裂きな」と言われたあとのコンスタンスの睨むような眼差し。
王に押し倒されたときも「お離しください」とはっきり告げ、心までは辱められないという意志の宿った瞳。
死神からすらも「強い子ね」と言われた、その強さの根底には王妃の存在が大きかったと私は感じました。
「顔を上げなさい。言ったはず。私はあなたの味方と」
コンスタンスにかけた王妃のこの言葉は“誇りを持って生きなさい”と、力強く彼女を支える言葉となったのではないでしょうか。


王妃がコンスタンスを逃すときの慈愛に満ちた眼差しには姉を越えて母性すら感じました。
そして「王妃様。私は貴女を守るために兄から剣を教わりました。いつか必ず戻ってきます」そう宣言した時のコンスタンスの笑顔。コンスタンスが送り出されたときに背中に受けた“想いと優しさ”は、ずっと彼女のことを守っていたのだと思います。

彼女の死期をずらした
「私はまだ死ねない!」
この言葉は己のためでも、恋のためでもなく。ただ一つの約束「貴女(王妃)を守る」それを守るために彼女は物語の糸を引きちぎり自らの意志で動き出したのです。これが涙なくして見ていられましょうか……。


さらに。剣を振るう際、追手から逃げるときはなんとか生き延びるために必死だった表情が、国のため王妃を守るため振るうときは笑顔が溢れていたのです。
コンスタンスが王妃に告げた「貴女を守る」という言葉の力強さと。実際に王妃の危機に現れたときの王道展開、冒険活劇のような痛快さには血が滾りました。

「王妃様! 大丈夫。この日のためにいたんですから」
王妃様との約束を果たせる喜び。
その喜びを全身で舞うように表現する剣さばきは、これまで見せたどの剣よりも優雅で美しいものでした。
その命の輝きが最高潮に煌めいた瞬間だったからこそ、ミレディの手にかかったときの驚愕、絶望、悲しみは衝撃的なものでした。


そして最期にそれぞれの初恋を語り合う二人。
「私たち嘘ばっかり」
と話していた二人がようやく何にも囚われることなく、ただ普通の女の子として“嘘のない本心の言葉”で初恋を語り合うのです。それこそがコンスタンスの“一番欲しい言葉”だったのですから。
もうずっと泣いてました。

王妃の腕のなかで事切れたコンスタンス。そんな彼女の髪を王妃が優しく撫でてあげるのです。冒頭、侍女として王妃の髪を整えていたコンスタンスの髪を…マリーが……それはもう姉妹でした。





【役者さんについて】

アンサンブルの皆さん

脇を固めるアンサンブルの方々の斬られる瞬間のキレが皆さんどんどん増していて「えっ!ここ、こんな回転とかしてた!?」という驚きと発見があり殺陣の速度も迫力も日々パワーアップしていくので見応えが凄かったです。
そして推しに関係してどうしても言葉にしておきたいことがありまして。殺陣は斬られ役の方の高い技術あっての様式美だと思っているので、こんなにも美しく推しを輝かせてくださりありがとうございます!と伊波さんの初めての剣での殺陣がこのカンパニーの皆さんであったことを心から感謝いたしました。


ダンサーの皆さん

そもそもとして私は舞台で心情や世界観を表現するダンスが好きなのですが、今回の舞台は特に大好きでした!
登場人物たちの心情とその揺らぎを繊細に美しく紡ぎ出すダンス。そこから生み出される世界観が本当に儚くて美しくて。
場面を切り取れば絵画のようなワンシーンで。それはまさに舞台上で空気を震わせ呼吸する芸術品。それを生で味わえたことが本当に贅沢な時間でした。


的場浩司さん

テュレンヌの殺陣は国で最強の男ということで速さというより その“斬撃の重さ”で他を圧倒する強さを表現していらして感銘を受けました。
特に好きなシーンが三銃士とダルタニアンたちとの戦いでスローモーションになる場面です。スローモーションだからといってすべての動きをゆっくりすればいいというわけではなく。剣を振り抜く時に剣速を速くする事でその威力を表現できるわけですが、テュレンヌ戦では斬り手のテュレンヌではなく剣を受けた銃士たちの弾かれた時の剣速の方が増していて。テュレンヌの剣の威力の凄まじさ。そして的場さんから発せられる気迫に国で最強の男たる説得力に痺れました。


猪野広樹さん

殺陣の速度がヤバい…。
私が初めて拝見したのは『ヒロステ』の飯田君だとずっと思い込んでいたのですが、その前に拝見していました。
『JYUKAI-DEN -桃源-』で伊波さんと共演されていたのですね。DVDでの観劇だったのでお顔の認識ができておらず大変失礼いたしました。
しかし認識して観劇した今なお「本当に飯田君と同一人物?」と驚いているので芝居の幅の広い役者さんなのだなと。
あの剣速での殺陣を見せつけられた今、改めて再演での飯田天哉の動きを拝見するのがとても楽しみです!


生駒里奈さん

個人的に生駒さんの表現された“嫌味のない色気”がとてもツボでして。ルパン三世峰不二子などもそうですが「色気のある格好いい女性」って女性からも憧れられる存在ですよね。ミレディのそういった魅力が溢れていてとても好きでした。
ダルタニアンとコンスタンスの淡い恋はもちろんのこと。ダルタニアンとミレディのバディ感も大好きでした!


田中良子さん

映像で過去作を観ていたとき「この人の芝居を生で体感したい!」と心掴まれたのが田中良子さんでした。その願いが叶ったことがとても嬉しかったです。そして生で体感した空気感はやはり異次元。作品、場面ごとに存在する次元の異なる空気をまるで衣装を着こなすかのように纏っていらして、魅入られました。上質なお芝居を堪能できて幸せでした。


橋本祥平さん

舞台を観ると「この役者さんの過去作を知りたい!」という方に出会えるのも楽しみの一つでして。今回それが橋本祥平さんでした。
殺陣で見せた人を畏怖させる狂気に身震いし。そしてルイとフィリップの演じ分けはもちろんのこと、物語が進むにつれて変化する“人相”(=顔つきだけでなく、ルイの背負う運命の変化まで読み取れる表情)は圧巻でした。
ラストのマリーの「いい顔つきになりましたね」の台詞は、橋本さんの人相の変化のお芝居の説得力があって初めて”受け手にとっての真実”が宿る展開だと思うので、作品全体の印象を左右するほど難しい役をこなされていたと感心させられました。
また、アドリブパートを任される場面も多く。開演15分前の王とアレクの毎回異なったパターンで展開される諸注意アナウンスが聞けるなど、本当に楽しませていただきました。


演出家 西田大輔さん

伊波さんの出演をきっかけに過去作の映像で魅了された西田大輔さんの作り出す美しい世界を生で体感できて鳥肌が立ちました。私は音楽との相乗効果で感情が揺さぶられるタイプなのでとにかく相性が良くて。この出逢いに感謝いたしました。
また今回初めて生でDisGOONieのあの空気に触れたことで、役者さんたちが「あの船に乗りたい!」と憧れを抱く気持ちも、ファンの方たちがあの舞台に出てほしい!と願う気持ちも肌でビシバシと感じて。伊波さんがあの世界に生きている幸せを噛みしめずにはいられませんでした。同時にもっと殺陣が見たいと欲がでてしまいました。

あとマチソワをした日、7時間半近く座席に座っていたわけですが、膝が痛くなることはあれどお尻や腰が痛くなることはなくて。あれはCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホールの座席がよかったのでしょうか…笑

 



《大阪公演 日替わりアドリブパート》

【桃から産まれたもの】

王「桃から産まれたのは〜」
アレク「桃から産まれたのは?」
王「桃から産まれたのは〜」

初日:(日替りネタとは思わず、すみません覚えていません)

2日目
マチネ:iPhone12
ソワレ:桃太郎

千穐楽:人



【本の切れ端にデュマが書き込む内容】

初日:
「王妃がアントニオ猪木のモノマネをして熱々のお風呂に入る。それをアントニオ猪木のモノマネをした国王が助ける」
この時「王妃が」と言われた時点で楠田さんがすでに「(わたしか〜)」と頭を抱えるような表情をしていて笑わされました 笑(稽古場バージョンも気になりますね)
「1.2.3.ダァァア」でお風呂に飛び込むフリをする王妃。
「1.2.3.ダァァア」と国王が掛け声をかけることで王妃が熱々湯船から飛び出し無事救出されました 笑

2日目
マチネ:
「四人とも足を止め。そのままムーンウォークをしたのちそれぞれに思うスリラーを踊り出す」
全員両手を右側に上げて右に3歩ほど歩きだし今度は左側へ、スリラーの有名なシーンを踊り出す

ソワレ:
「みんな離れて行く!四人とも立ち止まり、ビートたけしで戻ってくる。枢機卿から順にタッチされると伝染する」
枢機卿「コマネチ!」とコマネチポーズをしては一歩ずつ近づきトレヴィル銃士長にタッチ
銃士長「なんだこのやろう」右手を上げて左手をお腹の前にビートたけしさんポーズをしては一歩ずつガニ股で近づきルイ14世にタッチ
国王「(ごめんなさい。何を言ったか忘れてしまいましたが素の入り混じる感じが可愛らしかったです)」マリー・テレーズにタッチ
王妃「コマネチ!」マザラン枢機卿と同じくコマネチポーズをしては上手からセンターへ

大阪千穐楽
「みんな離れて行く。全員足を止めて一列に並び両手の拳を突き上げ右足を上げる。はい!一列になって〜。一列になったら両手を上げて、拳を作って〜、右足を上げる!ハイ!グリコ♪」
デュマ(村田さん)から紙とペンを奪うマザラン枢機卿(谷口さん)。
谷口さん「俺が書いてもそうなるんだろ! デュマが萩野崇になって、王が西田大輔になってダメ出しをする」
村田さんめちゃめちゃ低い声で「何か…ダメ出し…ありませんか」
橋本さん「クソが!!」(舞台上の台詞を引用)
村田さんが萩野さんに向かって「すみませんでした!!!」と土下座
あまりの盛り上がりに客席から拍手が起こり「拍手しなくていいから!ただでさえ長いんだから!」とさらにひと笑い起こして次の場面へ。

毎公演そうだったのですが、これだけの笑いを起こしてからスッ…とシリアスな台詞に切り替わることに毎度感心させられました。とはいえ直後の
デュマ「つまり。王よ。一度死んでみませんか?」
王妃「そうですね」
王「マリーが答えるとこじゃないからね」
のやり取りにまたさらに笑わせられるわけですが 笑 大好きなシーンの一つです。



【残像のパンニャが本当にいる場所】

「今見えているのは残像です。本当の私は、今……」

初日「吉本新喜劇にいます」

2日目
マチネ「あべのハルカスにいます」
ソワレ「くいだおれ人形の隣で食い倒れています」

千穐楽探偵ナイトスクープの観覧をしています」

地元関西ネタに笑わせていただきました!
また、この場面の後にテュレンヌ元帥が何度もパンニャを呼び戻すシーンなのですが。的場さんも長友さんも基本的に台詞自体はほとんどいじらず、言い方のニュアンスや間を変えることで毎回新鮮な笑いを起こしていたのがとても印象的でした。
長友さん。お疲れ様でした…笑
めっちゃ笑わせていただきました!足、お大事に!

 




伊波杏樹さんについて》

とにかく今回は「伊波杏樹さんが演じるこんな役を観たかった!!」がすべて詰まっていたと言ってもいいくらい素敵な役どころでした。西田さんありがとうございます。

・ダンス
ダンサーさんの美しい群舞のなかで可憐に舞う姿は、コンスタンスの本来持つ高貴さと内に秘めた気高さを感じられて忘れられないワンシーンです。
また、ラブライブ !のオールナイトニッポンGOLD内で行われた「グループ内に憧れている人がいるorいない」というアンケートにグループの垣根を越えて楠田亜衣奈さんの名前を挙げていらっしゃった伊波杏樹さん。その理由としてDancing stars on me!の間奏のダンス。感動がずっと心に残っています」と回答していた伊波さんが、ご本人と舞台上で踊っているという奇跡のような光景。
やはりバレエの基礎のある人のダンスは美しいので楠田さんのダンスがとにかく美しくて。スポーツもダンスもですが上手い人と練習するのが一番上達することから、μ'sの楠田亜衣奈さんからAqours伊波杏樹さんに息づいていくものがあると思うと、そういった意味でも感慨深い舞台でした。


・殺陣
すでに【王妃マリー・テレーズとコンスタンスの関係性】で触れた部分もあるのですが、もう一度語りたいので語らせてください 笑
「王妃様! 大丈夫。この日のためにいたんですから」
ここで見せたコンスタンスの命の煌めきそのもののような笑顔が本当に鮮やか!
王妃様との約束を果たせる喜びを全身で舞うように表現する剣さばきが、これまで見せたどの剣よりも優雅で美しくて。あれを表現するためにどれほどの鍛錬をされたことか。初めての殺陣に慣れないヒールでありながら美しくひらめく計算されたスカートさばき。
ここの場面含めて大阪公演では終始懸命さが前面に出た表情をされていたと記憶しているので、この表情の変化と成長を観られたことは大きな収穫と喜びでした。演劇は生であることの尊さを大切にされていた西田さんが、今回の千穐楽配信を決断してくださったことに本当に感謝しています。

西田さんはわりと当て書きをされる演出家さんで、殺陣も西田さんご自身が付けていらっしゃるということで。剣で魅せる殺陣のなかに伊波さんの特技である回し蹴りが取り入れられていたことに歓喜いたしました。
それこそ剣を落としてからの回し蹴りの流れを初めて見たときは「天才ですか!!ありがとうございます!!!」と心の中で拍手喝采でした。

一ヶ月満たない稽古期間で、しかも伊波さんは剣での殺陣は今回が初にもかかわらずあの殺陣が出来ることの末恐ろしさ。さらに千穐楽を配信で観たときは殺陣で魅せる舞うような優雅さが大阪公演から飛びきり洗練されており、その成長速度にもまた鳥肌ものでした。

殺陣に限らずどこの現場でも大切にされるお話。桁違いの場数を踏んでいる方たちも、さらにその上の先輩たちから見て盗んで、努力して洗練された技があることを理解していらっしゃって。稽古場はもちろんのこと、色んな人に連絡をして剣の扱いについて教えてもらったり。伊波さんご自身、最初に殺陣をしっかり経験できたのがディスグーニーでよかったと仰っていたのが、本当に財産となる舞台に立たれたのだなと。これからの伊波さんのご活躍が益々楽しみになりました。

伊波さんの特技である回し蹴りを取り入れるというのとは、伊波杏樹さんならではの殺陣”になるということで。
昨年はカポエイラパルクールを習い始めた伊波さんはこれからどんどん特技が増えていく可能性があるわけで。それはつまり出来ること、技の数、表現の幅が広がるということ。役者伊波杏樹の武器がこれからも増えると思うとワクワクせずにはいられません!

 


ここからは個人的な想いです。
いまさらですが、このブログに投稿するのは2019年11月17日ぶりとなります。それだけ伊波さんが立つはずだった舞台が飛んでいるということで。発表されることのないまま飛んでしまった舞台もあったそうで……。

遡ること去年の2月7日。伊波さんの誕生日に開催されたイベント『cartes Á jouer』にて発表された音楽劇『モンテ・クリスト伯』。この時、伊波さんは演出家である西田大輔さんのことを「ずっと一緒にお仕事をしたかった演出家さん」と語っており。
また「まだ言えないけどきっとみんなびっくりする舞台も決まっている」と仰り後に発表された『僕のヒーローアカデミア』トガヒミコ役での出演についても、オーディションで勝ち取った役であることなど。「楽しみ!」「楽しみにしててね!」と伊波さんご自身の楽しみな気持ちと“きっとみんな喜んでくれる!”という期待と希望に満ちたキラキラとした笑顔を覚えていたので……伊波さんのメンタルが自分のこと以上に心配でした。

それなのに伊波さんは自分のことよりも、楽しみにしていたファンの皆さんをがっかりさせてしまった気持ちや返金に手間を取らせてしまうことに心を痛めてくださっていて、どこまでもファン想いの人でした。
こちらは交通費等のキャンセル料や手間も覚悟の上で「それでも伊波さんの舞台が観たい!!」という想いで申し込んでいるので。そんなことは抱え込まずに、伊波さん自身の気持ちを大切にしてほしいとずっと願っていました。
そして2020年も末の頃、今だから話せる話として「しんどかった」という本音をラジオで打ち明けてくださいました。
だからこそ緊急事態宣言が出たときは気が気じゃなかった。正直、もう自分は最悪観られなくてもいいから東京公演だけでも幕を上げてくれ!伊波さんを舞台に立たせてあげてくれ!頼む!!と祈るような気持ちでした。

そうして迎えた大阪公演初日。
したためたお手紙の書き出し。
「舞台GHOST WRITER初日。おめでとうございます」
この一文を書いたとき。あまりに込み上げる感情が大きすぎて一度ペンが止まりました。幕が上がって本当によかった…。
実際幕が上がるかどうかも本当にギリギリだったとのこと。
今回の公演は「幕を上げると決断した制作側」と「行く決断。行かない決断。観客側の個々の決断」。それぞれの決断と覚悟で守られた舞台だと思います。もうどこに向けたらいいのか分からないくらい本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そして千穐楽を迎えた2月7日。
伊波さんの誕生日。
あれから一年。
この方は本当に“持っていらっしゃる”なと。
まだまだ油断できない状況ですが、今年はすでにたくさんの舞台が決まっているとのこと。自分にできる精一杯のことをして全ての公演の幕が上がることを祈りつつ、伊波杏樹さんが連れて行ってくださる新たな世界の旅を楽しみにしています!